今日は非常に疲れました。疲れ果てていたけど、『万葉集』のこの歌を読んだら少し元気になりました。
天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ人麻呂歌集
果てしなく広がる天の海に、雲の白波が立ち、 その海を月の舟が漕ぎ渡って、星の林に隠れていくのが見える。
夜の空の写真を持ってなくて、こちらは月も星もない写真ですが、屈斜路湖の夕焼けの写真です。
『万葉集』には「『人麻呂歌集』から採った」とあるそうですが、
この人麻呂歌集は、明らかに柿本人麻呂以外の作者のものもあって、まだ不明な点が多い歌集だそうです。
この歌は、解説に面白いことが書かれてあって、
「月の舟を漕ぐのは誰かというと、それは『月人壮士(つきひとおとこ)(=月の男)』である」とあります。さらに、
「月人壮士とは何者なのか、宇宙人だろうか」と続いています。『月人壮士』を七夕の牽牛とする説もあるそう。
夕星(ゆふつづ)も 通ふ天道(あまぢ)を いつまでか 仰ぎて待たむ 月人壮士人麻呂歌集