リフレッシュの時間

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“萩芒図屏風” 長谷川等伯

前回に引き続き、東京国立博物館での展示会で特に印象に残った作品の紹介をします。

自分が買った冊子に載っていたのをカメラで撮ったので見苦しい画像でごめんなさい。

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   長谷川等伯 “萩芒図屏風”
   安土桃山時代 16~17世紀  京都 相国寺 所蔵

印象派のようです。
上の屏風が萩で、下がススキ。
萩の、筆遣いの優美さ、見とれてしまいます。
そして、ススキの細い曲線の繊細さ、思わずため息がこぼれるほどです。
この繊細な曲線がスッスッと描かれているだけなのです。
それなのに、この美しさ。。

どちらもこの屏風の前に立っていると、自分が秋の爽やかな風の中にいるように感じます。

(この写真ではダメですね、何も感じないかもしれません。。)


長谷川等伯。この人の名前を、私は恥ずかしながら知りませんでした。
狩野永徳と同時代を生きた永徳のライバルだったそうです。

この安土桃山時代という時代は、織田信長豊臣秀吉といった戦国武将の、力が物言う下剋上の時代。
その時代を反映してか、戦国大名や寺社から圧倒的な支持を受けたのは、豪快な障壁画を描く永徳でした。
それに対抗していた長谷川等伯
永徳の死後に、秀吉らから障壁画の注文が来たそうですが、
現代に生きる私は、圧倒的に、狩野永徳より長谷川等伯の感性、世界観のほうが好きだなぁ。。

この図屏風も、京都の相国寺に所蔵されているそうです。
これは、一生のうちに一度は相国寺に訪れないとあかんな~。