日本美術って、やはり西洋美術よりずっと繊細で優美に感じます。色のタッチが癒される・・・!
奥村土牛 『醍醐』
1972年制作 山種美術館 蔵
敢えて、桜の木全体ではなく満開の花々の上部を切り取っているところがまた斬新で、いいですね。
京都の醍醐寺のしだれ桜を描いた作品だそうです。
橋本明治 『朝陽桜』
1970年制作 山種美術館 蔵
満開の桜・・・!私もこの間見てきましたよ。都内の桜をいくつか見てきましたが、一番は目黒川の桜まつりだったかな。その時に見たのは夜桜でしたが、この桜は朝陽を浴びた桜だそうです。金粉が朝陽を表しているとのことでした。
この作品は、実物を見るとわかりますが、色の塗り方が独特で、まるでタイルのような光沢感のある塗り方でした。その光沢感が印象的で、インパクト強かったです。
加山又造 『夜桜』
1986年制作 山種美術館 蔵
きれいですねぇ~幻想的。こんな立派なしだれ桜の夜桜、実物で見てみたいです。
神秘的で、幽霊でも出てきそうですね。
山の中にポッと現れる桜、いいですね。こんな風景、どこかで見たことがあるような気がして、印象に残りました。
この山種美術館の桜展、よかったです。一つ一つの作品の横に、昔の人々が詠んだ桜の短歌が置かれていて、その短歌を詠みながら桜の絵を見る。なんともいい時間を過ごしました。
桜はやっぱり日本画やねぇ~。西洋絵画ではこの繊細な淡い色や雰囲気は表せない気がする。淡い薄い桃色。白とは違うけど白に限りなく近い色。昔の人の短歌でも「雪とみまがう」とありました。
儚くももう散ってしまいましたが、この季節が一番好きかな。毎年大切に過ごしていきたいですねぇ。