タイトルから、パン屋の話だと思っていたのに・・・。
原題：IT'S COMPLICATED 製作年度：2009年 製作国：アメリカ 上映時間：120分
監督・脚本：ナンシー・マイヤーズ
出演：メリル・ストリープ、スティーヴ・マーティン、アレック・ボールドウィン、ジョン・クラシンスキー、
ケイトリン・フィッツジェラルド、ゾーイ・カザン、ハンター・パリッシュ、レイク・ベル
完全にタイトルに騙されました。メリル・ストリープがパン職人で、パン作りに熱中してドタバタがある話だと思っていました。（パンに恋する話。） ところが、見てみると、パン屋の要素はかなり少ないではないですか。確かにメリル・ストリープはパン屋を経営しているけれども、パンを作っている姿の場面は一場面ほど。その他の料理を作っている場面はありました。
簡単に言うと、離婚した夫婦が離婚後お互いに相手への愛情が残っているのかということを試行錯誤している話です。原題はまさに“IT'S COMPLICATED”ではないですか。邦題しっかりしてよ。
しかも、メリル・ストリープってこの手のキャラは向いてないんじゃないでしょうか。彼女が演じている主人公ジェーンは陽気で明るい性格なのだけど、やたらに笑う、その笑い声があまりに一辺倒で途中からうんざりしてきました。彼女の演技はいつも本気なので、見応えはあるのでしょうけど・・・、確かに彼女が酔っぱらっていって元夫と妙に盛り上がってしまうシーンなどはさすがの貫録の演技だったと思います。でもなぁ、全体的にもうちょっと自然体を希望します。
彼女を自分のものにしたい元夫も・・・浅はかでどうしようもない人物でした。なぜこんな夫にジェーンは離婚したにもかかわらずまたフラフラなびくのだろう。寂しかったからなのか。行動が安易のように思えたけど、子どもも手が離れた男女はここまで自由になるのでしょうか。謎だわ。登場人物の中では、建築デザイナーのアダムだけまともでした。
見終わってたいして何も残りませんでした。これなら、同じようなメリルのオーバーリアクションの演技では、まだ『ジュリー＆ジュリア』のほうがだいぶ良かったです。
