リフレッシュの時間

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『クレアモントホテル』

ロンドンを舞台にしたハートウォーミングな映画でした。おばあちゃんが主人公です。
 
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原題:MRS PALFREY AT THE CLAREMONT  製作年度:2005年
製作国:イギリス・アメリカ 上映時間:108分
監督:ダン・アイアランド 原作:エリザベス・テイラー(作家)
出演:ジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、アンナ・マッセイ、ロバート・ラング、ゾーイ・タッパー、
    クレア・ヒギンズ、ジョージナ・ヘイル、マーシャ・ウォレン
 
【あらすじ】 ネタばれなし
クレアモントホテル。老人ホームではなく、ロンドンにあるこじんまりしたホテルに、おばあちゃんのミセス・パルフリーが一ヶ月の滞在でやってきた。そのホテルには、すでにミセス・パルフリーと同年代のおじいちゃんおばあちゃんたちが悠々自適の生活を送っていた。何の刺激もなく、平凡な、単調な毎日。
 
ミセス・パルフリーは、ロンドンに住む孫に電話をかけてホテルの食事に誘うが、何度留守電に伝言を残しても、何の音沙汰もない。淋しくなって、でも、気丈に振舞って日々を過ごしている。
そんなある日、外出中に転んでしまい、若い好青年ルードに遭遇する。彼はとても親切で、ミセス・パルフリーは怪我の介抱をしてくれたお礼に、彼をホテルの夕食に誘うことにした。
 
そして、ルードがクレアモントホテルの夕食にやってくると、若く美形な彼に、ホテルの住人達は大喜び。彼をミセス・パルフリーの孫と思い込んで、ミセス・パルフリーをほめちぎるのだった・・・。
 
【感想】
いい話でした。まあ、ありがちなストーリーではあるのですが、おじいちゃんおばあちゃんたちのコミュニティという視点が面白かったし、彼らの普段の心情も知ることができてなかなか良かったです。家族からの電話が来ることが一日の楽しみであり、またそれが自慢の一つでもあるとか。娘への手紙についても、物欲しそうな内容になっていないか、淋しい気持ちを読み取られないようにと気にしていることとか。孫として連れてきた青年を褒められ素直にうれしがっている姿などは、微笑ましかったです。
 
なんてことはない普通の映画なんですが、おばあちゃんの人生をおばあちゃんの口から聞くのが、なにかジーンと心に伝わってくるものがあって、最後には「人生」を考えさせてくれるものとなっていました。
 
ルパート・フレンドという若手俳優が演じている好青年ルードと同じ心境かな。ルパート・フレンド、確かに華があって、地味なホテルがパッと華やぐのも納得でした。感じもいいですしね。ご老人の集まりに若い人が来るとただでさえ華やぐのかもしれません。ましてやイケメンならねぇ。ご老人たちも若い人が来るとうれしいものなのかな。
ルパート・フレンドという俳優、初めて見ましたが、オーランド・ブルームに似てませんか。兄弟のようだ。
 
ほんわかあったかい映画です。見終わって、私もこんなおばあちゃんのようになりたいなと思えます。苦労もして、たくさんの感情を味わって、そして、最後には自分を大切に思ってくれる人にそっと見守られていたいです。そういう人生が歩めたら、どんなに幸せでしょうね。