感動作として有名な作品。やっと見ました。
原題：THE SHAWSHANK REDEMPTION 製作年度：1994年 製作国：アメリカ 上映時間：143分
監督・脚本：フランク・ダラボン 原作：スティーヴン・キング
出演：ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ウィリアム・サドラー、ボブ・ガントン、ジェームズ・ホイットモア、クランシー・ブラウン、ギル・ベローズ、マーク・ロルストン、ジェフリー・デマン、ニール・ジュントーリ、ラリー・ブランデンバーグ、ブライアン・リビー、デヴィッド・プローヴァル
【あらすじ】 ネタばれなし
1947年、アンディ（ティム・ロビンス）に妻とその愛人の殺害容疑で、終身刑が言い渡される。アンディは無実を訴えるが、その甲斐なく、ショーシャンク刑務所に送られた。ショーシャンク刑務所には、レッド（モーガン・フリーマン）らが入所する新人達の中で誰が初めに泣きだすかの賭けをして、レッドは長身で弱々しげなアンディに賭けた。
ある日、レッドは、アンディからロックハンマーの調達をお願いされる。アンディが言うには、時間がたっぷりあるので趣味の鉱物の採集をしたいということだった。仕入れてみると、ロックハンマーは、ほんの小さなツルハシ。
それをきっかけに、アンディとレッドは次第に親しくなっていった・・・。
【感想】
冤罪の話です。冤罪などあってはならないことなので、結構深刻に考えてしまいました。
でも、実際には結構あるのかもしれません。そんなことは、本当に、あってはならないのですけどね！
この登場人物、アンディは、かなり不思議な人物です。この映画はレッドの目を通して描かれているものですが、レッドが言うには、アンディはどこかいつも人と違う雰囲気を漂わしていて、刑務所内を歩く時もまるで散歩をしているよう。そのアンディの様子を、ティム・ロビンスが好演していて、特に彼の目がとてもよかったです。
あらぬ罪を着せられ絶望的な状況にあるのに、目の奥が輝いているというのでしょうか。目がきれいでした。
モーガン・フリーマンも相変わらずよかったです。古株レッドがいい味出していました。モーガン・フリーマン特有のあの、どんなときも優しさがにじみ出ている人柄、人を包み込む温かさに、ホッとします。
物語が進むにつれて、アンディの独自の考え方が明らかになっていき、最後には、彼の目が輝いていた訳が明らかになります。こんな状況でも決して希望を失わなかったアンディが凄いです。その勇気と根性にはただただ感心するばかりです。
世間的にかなり高評価なのにはなるほど納得の映画でした。
レッドとアンディの心が通い合っていくところなどはよかったし、アンディの信念や考え方も好きです。個人的には、アンディがレッドにハーモニカを贈るシーンが一番好きでした。見て損はない映画だと思います。
こんなに高評価なのにこんなことを言うとバッシングが来そうですが、ところどころ腑に落ちない点がいくつかあったためか、見終わった後の余韻がサラッとしていました。急展開したところから勧善懲悪に終わって、その清々しさが「物語」的な感じに感じたのかなぁ。それか期待しすぎたのかなぁ。原因は分からないけど、単純に後味の比較をすると、私は『ゴッドファーザー』の後味の方が好きで、そう感じる私はちょっと変なのかもしれません・・・。
