リフレッシュの時間

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『NOEL(ノエル)』

クリスマスイブの夜とクリスマスの2日間の出来事を描いた群像劇でした。まさにこの時期にピッタリですね!
 
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原題:NOEL  製作年度:2004年 製作国:アメリカ 上映時間:96分
監督:チャズ・パルミンテリ   脚本:デヴィッド・ハバード
出演:スーザン・サランドンペネロペ・クルスポール・ウォーカーアラン・アーキン、マーカス・トーマス、
    チャズ・パルミンテリ、デヴィッド・ジュリアン・ハーシュ、ロビン・ウィリアムズ、ダニエル・サンジャタ
 
【感想】  ネタばれあり。
いくつかの話が平行に進み、途中で交わったりしています。
一つは、アルツハイマーの母の介護に追われるローズスーザン・サランドンの独身の寂しくも温かいクリスマス。
もう一つは、マイクポール・ウォーカー)の、不思議なおじいさんに出会って婚約者との愛を確かめるクリスマス。
最後の一つは、両親から愛情を受けられなかった青年(デヴィッド・ジュリアン・ハーシュ)の病院でのクリスマス。
 
途中から涙涙になります。どこで一番泣けたかはきっと人それぞれでしょう。
私が最も泣けたシーンは、
婚約者のニーナペネロペ・クルスが美人すぎて嫉妬深くなりニーナを束縛し苦しめてしまうマイクが、「君は私の妻の生まれ変わりだ!」と抱きついてきた見ず知らずのおじいさんアーティアラン・アーキンの身の上を知るにつれて、彼の気持ちをくみ取っていき、病院で目を覚ましたアーティに、“I forgive you.”と、「意味はわかるね、I forgive you.」と言って頭にキスするシーンです。これには、感動・・・。おじいさんは今後、クリスマスの時期になっても誰かれ人を見つけては「妻の生まれ変わりだ!」と言うことはもう二度とないでしょう!!
 
そして、マイクも、今後は、嫉妬心でニーナを苦しめることなく、二人はきっとうまくいくことでしょう。
(というか、この映画でもぺネロぺは美人すぎて(かわいすぎて)嫉妬してしまうのも無理はないです。)
 
それから、ローズの過ごしたクリスマスもよかったです。彼女はとても優しい性格で、アルツハイマーで自分のことを娘とも分からないお母さんを必死になって介護しているのですが、それでも常に寂しさがあるのは紛れもない事実。その独りぼっちの寂しさと献身的な介護でも母が何も変わらないことへの行き場のない憤りとか色んな感情があふれてしまう場面―ライトが消えたクリスマスツリーのライトをつけようとするのにうまくいかず、憤りが爆発する場面―あれには共感できました。
でも、そんな彼女にも救いの手が。それがチャーリーロビン・ウィリアムズ。彼がローズのお母さんからの言葉を伝えたことで、彼女は救われます。でもチャーリーがあそこの誰も訪れない病室の患者だったことは、途中からおおよそ勘づきました。ローズもこの後、きっと自分の幸せを見つけることでしょうね。
 
みんながそれぞれ幸せへと近づいていく、心温まる映画でした。
クリスマス映画と言えばロマンティックな恋愛ものが多いけど、この映画は、恋愛要素もあるけど、それ以上に恋愛感情以外での人の心の交流を描いたもので良かったです。