昨日閉館1時間半前に行ってみたら、ものすごい混みっぷりで、なんと入場までに40分かかりました
私の後にも続々と行列に並ぶ人たちがいて、みんなすごいなぁと感心しました。
ゴッホの作品には、人の層が4層5層どころか10層ぐらいになっていて、
『星降る夜』は絵の上部3分の1部分、つまり、「星」しか見えませんでした
1度目のときは、ゴーギャンの作品の印象はどれも薄くて、私の胸に訴えかけてくるものは少なかったのですが、それを、もう一度確かめてみようというものです。
また、解説文を読んで絵を「解釈」するより、見る絵についてできる限りまっさらな状況から絵を観たいと思っているため、ゴーギャンについての知識を入れたこともありませんでした。
しかし、1度目に何も感じなかったのですから、2度目は事前にゴーギャンについての知識をほんの少し入れてから見ることにしました。私が入れた事前の知識は、こんなものです。
ゴーギャンは、お母さんがペルー人である。画家になる前は、証券マンだった。西洋文明に反感を抱いていた。
ゴーギャンの作品は9つ来ていましたが、その中で一番良かったと思ったのは、こちらでした。
ポール・ゴーギャン 『≪黄色いキリスト≫のある自画像』 1890‐91年 油彩、カンヴァス
ゴッホのように、うねった曲線で目がグルグルさせて不安感を直接訴えるタイプではないということです。
苦悩しているのがじわじわと伝わってきた気がします。
しかし、ゴーギャンの苦悩を知るには、その生涯などをもっと知る必要があるなと思いました。
この絵の解説には、タヒチへの出発前に描いた作品で、未開の地で制作する意志が表れているといった旨がありました。キリストは「受難者」を、向かって右にある陶器は「野蛮人」を表しているそうです。ゴーギャンは、自身がこの2つを内に抱えていることを描いたとのことです。
解説を読むと、「なるほどそうか」と思うのですが、やはり自分の好きなタイプの画家ではないようです。
なんで好きなタイプじゃないのかは不明です。
それから、この絵も(ゴーギャン作品の中では)いいなと思いました。
この絵のタヒチの女性たちはきれいだけど、どこか悲しげに描かれているように見えるので、
ゴーギャンって私にはやはりよくわかりません。生涯苦悩し続けた人なのかな。
ゴッホも死ぬまで苦悩し続けましたけど、その苦悩ともまた違うようです。
ゴーギャンの絵を観ているとき、私はまだよくわからないから、頭を色々使うようです。
絵を見るとはいったい何を見ているのかと思います。