オルセー美術館展、大盛況ですね。明日の夕方、二度目の訪問をするつもりです。
一回目は先週平日の閉館2時間前に行きましたが、それでも入場規制されていました。
閉館まで館内にいましたが、さすがに閉館ぎりぎりには人も少なくなっていました。
人が多いと絵の全体像を見るのが大変ですが、人が少ないとのびのび絵が見れていいですよね♪
明日は閉館1時間半前ぐらいに行ってみようかな。
その一度目の訪問で、閉館前に
「もう一度最後に見ておきたい!」と思って、人の流れを逆流して見に行った作品がこちらです。
これは、実物とこのコピーとが全く色合いが違うのです。
私も実物を見るまではコピーを見ていますから、てっきりまぶしい日光の照りつける草原を歩く日傘を差す女性を描いているのだとばかり思っていたのですが、実物はなんと画面全体がピンクがかっているのですよ。
なので、この実物を見たときの印象は、「昼の景色ではなく、朝焼けか夕方の絵ではないか!」でした。
草原も、空も、すべてがピンクがかっているのです。これでは、まったく雰囲気が違いますよねぇ。
どうして実物はピンクがかっているのに、コピーは明るい青空になるのか、
人の少ない閉館間際にその照明との関係を再度確かめに行ったのでした。
美術館の照明は、かなり高いところからの淡いオレンジがかった光でした。
たぶん、コピーは、蛍光灯に近い白色の光でスキャンされるんですよね。
それで、蛍光灯に近いその光は強い白だから、淡いピンク色を消してしまうんでしょうね。
やわらかな雰囲気の、その場の風が吹いてきそうな、素敵な絵でした。
この絵を見たついでにもう一度見た絵がこちらです。
クロード・モネ 『ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光』 1904年 油彩、カンヴァス
モネらしい絵ですよね。この色のグラデーションが好きです。
真ん中のオレンジ色から端の紫~青にかけてのグラデーションを観察しました。
色の変化がとてもきれいです。
モネにも色んな作品がありますが、私は、光の加減を絶妙に描いた作品に特に惹きつけられます。
前に見たボストン美術館展のモネの作品は、『ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)』でした。
モネの光の観察力は、ただただ凄いですね。光を捉える職人だと思います。
私には、この絵は結構白っぽく見えたので、パッと見た感じ雪の印象があったのでしたが、
よく見ると、工業地帯の煙と橋だったのでした。工場と橋を描いているわけですが、なぜかきれいに見えました。
橋の下の川の水が光を反射している様子もきらきらしていて、実際の川を見ているようで良かったです。