このたび、もっと美術史について知りたい!と思い、美術史について書いてある書籍を数冊借りてきました。
その中で、文字は小さいけれど、分かりやすく、かつ、歴史的背景を踏まえて当時の美術が語られている点、また、専門的なことにも触れている点などから、面白いと思った書籍がこれです。
『名画の歴史』
出版社:河出書房新社
発行年月日:2001年3月30日
著者:西岡文彦
この書籍を中心に、他の書籍なども踏まえて、
私の好きな印象派を知るために、美術史の整理をして、ここにメモしようと思います。
では、早速。 まずは、美術史概観。
上の西岡文彦さんの本では、美術史を大きく5つに区分しています。
古代 原始美術・メソポタミア・エジプト・ギリシア・ローマ
先史~3世紀 原始美術とキリスト教誕生以前の古代美術
中世 ビザンティン・初期中世・ロマネスク・ゴシック・末期中世
3~15世紀 西ローマ帝国滅亡以降の神を中心テーマとした美術
近世 ルネサンス・マニエリスム・バロック・ロココ
15~18世紀 ルネサンス以降の人間を中心とした美術
近代 新古典主義・ロマン主義・写実主義・印象派・世紀末
現代 キュビスム・フォービスム・抽象絵画・ダダ・ポップアート
20世紀 産業化され情報化された消費社会が生んだ美術
(以上『名画の歴史』より抜粋)
さらーっとこの本を読んで再確認すると、(当然と言えば当然なのだけど、)どの時代も繋がっていて関連し合っているので、印象派が登場した過程を考えるには、それまでの中世美術から劇的に美術の在り方が変化したルネサンスあたりまで遡ってみるのがよさそうです。
ということで、次の記事では、ルネサンスについてその特徴をかんた~んにまとめようと思います。