【作品内容】
NYに住むウェンディ(ローラ・リニー)は、妻子ある男性との不倫関係から抜け出せずにいる39歳。
派遣社員として働きながら戯曲を書いて戯曲家を目指している。
バッファローに住む兄のジョン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、演劇の大学教授。
ポーランド人の安定した恋人がいるが、なかなか結婚には踏み切れない43歳。
NYに住むウェンディ(ローラ・リニー)は、妻子ある男性との不倫関係から抜け出せずにいる39歳。
派遣社員として働きながら戯曲を書いて戯曲家を目指している。
バッファローに住む兄のジョン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、演劇の大学教授。
ポーランド人の安定した恋人がいるが、なかなか結婚には踏み切れない43歳。
この兄妹は、子どものころに母親に捨てられ、父親レニー(フィリップ・ボスコ)からは暴力をふるわれて育った。
その後それぞれ自立してからは家族ばらばらで過ごし、父親とも一切連絡を取らないまま長年が経っていた。
その後それぞれ自立してからは家族ばらばらで過ごし、父親とも一切連絡を取らないまま長年が経っていた。
そんなあるとき、父親がちょっとした事件を起こし「認知症」の疑いが生じ、
同時に父とともに暮らしていた父の恋人の女性が亡くなってしまった。
兄妹が父親の住むアリゾナを訪問したところ、亡くなった女性の家族からレニーを引き取るよう告げられる。
やむなく兄ジョンの家の近くに老人ホームを見つけ入所させることとなった。
同時に父とともに暮らしていた父の恋人の女性が亡くなってしまった。
兄妹が父親の住むアリゾナを訪問したところ、亡くなった女性の家族からレニーを引き取るよう告げられる。
やむなく兄ジョンの家の近くに老人ホームを見つけ入所させることとなった。
ジョンは、頭には仕事のことばかりで、恋人との結婚も拒否していたが、
本当は恋人を心から愛していることに気づき、恋人との結婚への関係を踏み出そうとし始めた。
本当は恋人を心から愛していることに気づき、恋人との結婚への関係を踏み出そうとし始めた。
ウェンディは、不毛な不倫関係を続けていてそんな自分に飽き飽きしながらも、
それに決着をつける勇気がなかなか起きないでいたが、
その不倫相手からの「お前はもう若くない」の一言で目覚め、終止符を打つ決心をした。
それに決着をつける勇気がなかなか起きないでいたが、
その不倫相手からの「お前はもう若くない」の一言で目覚め、終止符を打つ決心をした。
【感想】
と、このように、兄と妹が互いに心を交わし、徐々に変化していく姿を描いている作品です。
兄と妹は、喧嘩もしているけど基本的に相手を大切に思っていて、見ていてホッとしました。
兄は運動不足で肥満で、テニスのラケットをちょっと振っただけで首をひねっていたけど、
その後の、玄関ドアに自分の首をくくりつけて首の筋肉を伸ばしているシーンが面白かった。
妹もその姿を見てケラケラ笑っていて、その二人の様子がほほえましかったです。
その後の、玄関ドアに自分の首をくくりつけて首の筋肉を伸ばしているシーンが面白かった。
妹もその姿を見てケラケラ笑っていて、その二人の様子がほほえましかったです。
フィリップ・シーモア・ホフマンはいい俳優だと思います。
表には直接的には出さないけど、内に秘める優しさをうまく表現していました。
仕事かどこかに向かう車の中で、ドイツ語の歌曲を歌っているシーンが非常に印象的でした。
表には直接的には出さないけど、内に秘める優しさをうまく表現していました。
仕事かどこかに向かう車の中で、ドイツ語の歌曲を歌っているシーンが非常に印象的でした。
♪ソロモン王は偉大で賢かった まだ夜ではなく 世界は続きを見た
知恵の実りは豊かに うらやむべきは自由な者
知恵の実りは豊かに うらやむべきは自由な者
この歌詞を歌っていましたが、いったい何の歌なんだろう。歌劇の中の歌のようでした。
このシーンのフィリップ・シーモア・ホフマンの表情がとてもいいです。
完全に幸せ!というわけではないし大変なことも多いけど、どこか満たされているような感じ。
こういう感じ、自分の生活にもたまにある気がして、共感持ちました。
このシーンのフィリップ・シーモア・ホフマンの表情がとてもいいです。
完全に幸せ!というわけではないし大変なことも多いけど、どこか満たされているような感じ。
こういう感じ、自分の生活にもたまにある気がして、共感持ちました。
地味な作品ではあるけど、なんだかんだでホッとして良い作品だったと思います。