リフレッシュの時間

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皇室の名宝展第1期1 -『動植綵絵』 伊藤若冲-

今日が第1期開催最終日、ギリギリセーフで行ってきました。

皇室の名宝展 第1期です。

大変な人の数でした。人が展示品に3層にも4層にも群がっていて、
前列で見るには長~い順番を待ってゆっくーりゆっくーり歩きながらの忍耐の鑑賞でしたよ。



一番面白かったのは、何といっても伊藤若冲動植綵絵(ドウショクサイエ)。

鶏やらガチョウやらが若冲独特の細かい繊細なタッチで描かれているのですが、
そのどれもイキイキしていて、見ていて楽しかったです。

その中でも特に面白かったのは、魚やタコ、イカがたくさん描かれた『魚群図』という作品や
いろんな種類の貝やクラゲが描かれた作品、昆虫や爬虫類がたくさん描かれた作品です。

昆虫等の作品に描かれているカエルが特に面白くて、座っているものが大半なのですが、
中には泳いでいるものや、トノサマガエルもいて、座っているカエルは皆同じ方向を眺めていて
愛らしかったです。カエルの近くには大量のオタマジャクシがいました。
他にも、イモリや、カマキリ、カブトムシ、ムカデなど、様々な昆虫や爬虫類がいて、
眺めているだけでかなり楽しかったです。しかし、一緒に行った友人は気持ち悪がっていました。

タコのいる『魚群図』も面白くて、大きなタコが図面の真ん中に堂々といて、
リアルな吸盤のついた足を浮遊させているのですが、その足の一本に小さい子ダコがひっついていました。

若冲の絵は、ところどころにユーモアとも思えるような工夫があって、
それは若冲が動物を愛する心を映しているようでした。

鶏の絵も随分たくさんあったんですが、その中でもユニークな鶏がいて、
なんと足の下から頭をくぐらせている雄鶏の絵がありました。
その絵には、その雄鶏を、まるで「何しているの?」と下からのぞいている雌鶏の姿もあり、また、
その雄鶏の上方には、小さなスズメのような鳥がその雄鶏の滑稽な姿を見ていたりして、楽しかったです。

どの動物も植物もイキイキしていて、まるで、動物同士、また、動物と植物でおしゃべりしあっているようでした。

これら『動植綵絵』は、三の丸尚蔵館の所蔵のものです。

(つづく。)