原題:THE INTERNATIONAL 製作年度:2009年 製作国:アメリカ 上映時間:117分
監督:トム・ティクヴァ
出演:クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタール、
ブライアン・F・オバーン、ウルリク・トムセン
監督:トム・ティクヴァ
出演:クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタール、
ブライアン・F・オバーン、ウルリク・トムセン
実際にあった国際銀行“BCCI”(当時世界第3位)を題材に作られた話なのですが、
作品の中では“IBBC”という名称になり登場しています。
作品の中では“IBBC”という名称になり登場しています。
内容を一言で言うと、
この銀行は、ヒズボラ、発展途上国、CIA、中国、イギリス政府などの仲介に立ち武器取引など不正な取引を行うことで得たブラックマネーが収入の大半であり、その銀行を操って不正取引を行う経営陣を追い詰めようとする話です。
この銀行は、ヒズボラ、発展途上国、CIA、中国、イギリス政府などの仲介に立ち武器取引など不正な取引を行うことで得たブラックマネーが収入の大半であり、その銀行を操って不正取引を行う経営陣を追い詰めようとする話です。
途中までは、こういうサスペンスアクション映画にありがちな、
黒幕を探し、ターゲットを狙いまたその黒幕から狙われ、銃で撃ちまくり・・・というものなんですが、
通常のものと違うのは、その終わり方です。この終わり方は、真実を突いているようで結構満足しました。
黒幕を探し、ターゲットを狙いまたその黒幕から狙われ、銃で撃ちまくり・・・というものなんですが、
通常のものと違うのは、その終わり方です。この終わり方は、真実を突いているようで結構満足しました。
ありがちタイプは、悪いやつを成敗してハイ、メデタシ、メデタシと終わりますが、
この映画は、最後に殺されかけた銀行の頭取が、
「私を殺しても意味はない。代わりが出てくるだけだ。
世の中が必要としている限り、この銀行(の役割)は存在し続ける。」
といった旨を言うことです。
実際その通りなので、主人公のサリンジャーも銃を引くことをためらいます・・・。
この映画は、最後に殺されかけた銀行の頭取が、
「私を殺しても意味はない。代わりが出てくるだけだ。
世の中が必要としている限り、この銀行(の役割)は存在し続ける。」
といった旨を言うことです。
実際その通りなので、主人公のサリンジャーも銃を引くことをためらいます・・・。
銃をためらった後の続きはあるものの、全体的に、ある意味中途半端な終わり方に感じられます。
しかし、その中途半端さがかえって現実を表しているようで考えさせられます。
しかし、その中途半端さがかえって現実を表しているようで考えさせられます。
BCCIやインターポールなどについても全く知らなかったので、知るいいきっかけになりました。
それよりもこの映画の一番の見どころは、初めに述べたように建築物にあります!
それと、グッゲンハイム美術館!!これは、銃撃戦の舞台になっているのですが、
銃撃戦のせいで美しい美術館の内装・フォルムが徐々に、見るも無残な姿へと変貌していきます。
これは、CGでなく、実際にそっくりのセットを造って行われたものというから圧巻です。
銃撃戦のせいで美しい美術館の内装・フォルムが徐々に、見るも無残な姿へと変貌していきます。
これは、CGでなく、実際にそっくりのセットを造って行われたものというから圧巻です。
美術館好きには、想像したくないシーンですね。美術館が銃撃戦に遭うなんて・・・。
最後のイスタンブルは、自分が旅行中によく聞いたお祈りの放送も聞こえてきて雰囲気が良かったのと、
グランドバザールという大変大きな市場があるのですが、その屋根の上が舞台になっているので面白いです。
これもCGでも何でもなく実際のグランドバザールの屋根で撮影が行われたそうです。
グランドバザールという大変大きな市場があるのですが、その屋根の上が舞台になっているので面白いです。
これもCGでも何でもなく実際のグランドバザールの屋根で撮影が行われたそうです。
最近の映画はいろんなところにCGが使われている中で、CGを全然使わないセット・舞台はうれしいですね。
いつかニューヨークに行ったら、必ずグッゲンハイム美術館に訪れることにしました。