リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

2006北海道旅行の思い出-3-

この北海道旅行で一番、強烈な印象を植え付けられたトドワラをご紹介します。

イメージ 1

「この道を行けばどうなるものか・・・」

トドワラは、知床半島の近く野付半島にある、野付(のつけ)風蓮自然公園という名の自然公園の一部で、
この遊歩道の周りにも、湿原ならではの草花がたくさん咲いていました。
しかし、ここに着くまでは晴天だったのに、この地に着いた時にはごらんのとおり曇天で、
不穏な空気を漂わせていました。正直、怖かったです。

そして、20分ほど行くと・・・

イメージ 2

「迷わず行けよ、行けばわかるさ・・・」

イメージ 3遠くに見える木々です。
観光客も地元の人も全くおらず
人気のない、風の音しか聞こえない風景。

さらに木々の近くまで行くと、

イメージ 4足元には、死んだ木々がゴロゴロありました。
赤いものはゴミでしょうか。
不自然な色で目立っています。

まだかろうじて立っている木々のところに行ってみたい気もしましたが、
行ってはいけない雰囲気とともに、歩いている木道が崩れていて行けませんでした。

イメージ 5気味の悪い
風景でした。
「木の墓場」
といった感じ
です。

トドワラは、もともとトドマツの林があったところに、地盤沈下により海水が侵入し、
木々が立ったまま腐敗し枯れてしまった場所です。
年々風化が進んでおり、将来はトドワラが消滅してしまうと聞いて、訪れました。

自然によって形成された景色とはいえ、不気味なものを感じました。
おそらく、天候が悪かったのも大いに影響していると思います。
ただ、消滅してしまう前に行けてよかったです。後にも先にも見たことのない風景でした。


トドワラに行くまでのフラワーロードという自動車道の途中に、ナラワラがありました。
ナラワラは、ナラの木が立ち枯れた場所です。写真奥にかろうじて見える立ち枯れの木々がナラワラです。

イメージ 6

歩いて近づこうとしましたが、この手前の湿原が底なし沼のようになっていて、
一歩踏み込むと、足がどこまでも沈み、怖かったので、先には進めませんでした。


それにしても、トドワラやナラワラを見た後はなんだか生きた心地がしなかったです。
いろいろな意味で強烈な体験でした。