リフレッシュの時間

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“マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと”

友人に誘われて、試写会に行ってきました。
観た映画はこちら・・・

“マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと” 3月28日公開です。

 原題:MARLEY & ME   製作年度:2008年
 監督:デヴィッド・フランケル
 出演:オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニンストン、エリック・デイン、アラン・アーキン

こちらの作品は、この映画の主人公ジョン・グローガン著書のエッセイ
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』を映画化したものだったそうです。

私は、このエッセイは読んでいませんので、エッセイ自体は素晴らしいものなのかもしれませんが、
あくまでこの映画を観た感想を簡単に書かせていただきます。

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子犬はかわいいのに・・・・・・!

すみません、いいコメントは書けないので、この映画に期待していらっしゃる方は読まないほうがいいです。



正直なところ、話が散乱しすぎていてまとまりがない。

つまり、犬を描きたいのか、「自分(=主人公のジョン)」を描きたいのか不明瞭でした。
犬好きなら犬好きでいいんです、タイトルに「おバカ」とつけているなら、
その犬の「おバカ」っぷりをありとあらゆる面から見せてくれて、観客を笑わせたらいいと思います。

ところが、この映画は犬の描写も中途半端で、
かと言って、主人公もしくは主人公の家庭の描写にしても物足りない。

(あまりに痛烈に批判してしまいそうなので、なるだけやんわり行きたいところですが、すみません。)

そもそもこの犬は、「おバカ」なのか???
「おバカ」の表現が破壊行為でしかないように感じられました。
壁を噛みちぎり常にソファを歯で掘り、なんでもかんでも破壊しています。
あまりに破壊しまくっていて、誰も制御できず、家はめちゃくちゃやりたい放題です。
(試写会では笑い声が聞こえてきましたが、笑えるレベルの「いたずら」ではないです。)

主人公のジョン(オーウェン・ウィルソン)とその妻(ジェニファー・アニンストン)は
めちゃくちゃな犬に振り回されて騒いでいますが、
他の人物たちからの犬への目線はどんなものだったのでしょうか。
その点はこの映画ではほとんど描かれていないのでわからないです。
イメージ 2


まあ、幸いこの夫婦は大金持ちなので、どんなに破壊されても次の瞬間新しいソファーや新しい家具が
何事もなかったかのように置き換わっていて、当人らもなんら困ってない様子なので、よかったですね。

と、こんなふうに、犬を中心とした涙あり笑いありなら、話としてまとまるのですが、
この映画は、主人公の仕事の好転に、葛藤、また、友人でありライバルの栄転への羨望、
妻の仕事への夢の断念と苛立ち、育児ノイローゼ、そして、夫婦愛、家族愛・・・。
たくさん描きたい気持ちはわかるのですが、約2時間弱にそのすべては多すぎます。

犬の存在が大きかったと言いたい気持ちはわからなくはないですが、
その訴え方に手を抜きすぎていると思います。

犬はかわいい、そして、愛情も芽生える。
見ていて感情移入してしまう点はありますが、それだけの映画だったと思います。

まあ、試写会には子連れが多かったから、子ども向けの映画なのかなぁ~?と思っときます。

それにしても、監督は、『プラダを着た悪魔』の監督だというから驚きです。
プラダを着た悪魔』は結構よかったですよ。後味よくてスカッとして爽やかで好感もった映画でした。

そうそう、『リトル・ミス・サンシャイン』アカデミー賞助演男優賞を受賞したアラン・アーキンは、
さすがいい演技してましたよ♪


犬が大大大好きで、忍耐力のある方、どうぞごらんになってみてください。
(私も犬好きではあるんですが)きっと違った感想になると思います★