原題: THE GOOD SHEPHERD 製作年度: 2006年 上映時間: 167分
監督・出演 : ロバート・デ・ニーロ
製作総指揮 : フランシス・フォード・コッポラ
脚本 : エリック・ロス
出演 : マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、ウイリアム・ハート
監督・出演 : ロバート・デ・ニーロ
製作総指揮 : フランシス・フォード・コッポラ
脚本 : エリック・ロス
出演 : マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、ウイリアム・ハート
内容を簡単に言うと、1961年4月、CIAの対キューバとの作戦で、その作戦の責任者に当たる主人公、
マット・デイモン演じるエドワード・ウィルソンは、CIA発足時からCIAに携わった人物。
その対キューバ作戦(歴史的には「ビッグス湾事件」)では、機密情報が漏れ作戦が失敗に終わり、犯人探しが始まる。と同時に、CIA発足の過程から1961年までのエドワードの軌跡を辿る、というもの。
マット・デイモン演じるエドワード・ウィルソンは、CIA発足時からCIAに携わった人物。
その対キューバ作戦(歴史的には「ビッグス湾事件」)では、機密情報が漏れ作戦が失敗に終わり、犯人探しが始まる。と同時に、CIA発足の過程から1961年までのエドワードの軌跡を辿る、というもの。
この映画の感想は、一言で言うと「イマイチ」でした。
まず、非常に長い!167分という長時間である上に、ストーリーも淡々としていて冗長に感じられます。
CIA=Central Intelligence Agency が一体何者なのかが少しでもわかるかな、と思って借りてみたんですけど、
結局、(映画だから)本当なのかどうなのか真偽の程がわからず、
もし仮に本当なら単なる恐ろしい秘密結社に思えました。
結局、(映画だから)本当なのかどうなのか真偽の程がわからず、
もし仮に本当なら単なる恐ろしい秘密結社に思えました。
イェール大学のエリート集団が属する怪しげな秘密結社の一員であった主人公ウィルソンが、その冷静沈着な分析力と鋭い観察力を買われ、第二次世界大戦後、大統領直下の情報収集機関、CIAの発足メンバーに選ばれます。
その怪しげ秘密結社というのが、その秘密結社入会の儀式が全員裸で泥まみれの意味不明な汚らしい不吉な儀式で、変なオカルト集団か黒魔術かなんかに思えるものでした。
Wikiで調べてみると、実際に存在する“スカル&ボーンズ”というイェール大学の秘密結社だそうで、
こないだまで合衆国大統領だったジョージ・ブッシュやその父のブッシュも会員だったそうです。
(気味悪い・・・)
Wikiで調べてみると、実際に存在する“スカル&ボーンズ”というイェール大学の秘密結社だそうで、
こないだまで合衆国大統領だったジョージ・ブッシュやその父のブッシュも会員だったそうです。
(気味悪い・・・)
こういう秘密結社って、世界にあふれているんでしょうか。
以前にも何かで(モーツァルトのことを調べていたときでした)“フリーメイソン”という秘密結社の存在を知って
「(そういう秘密結社が存在しているという事実が)怖いなぁ」と思っていました。
フリーメイソンはまだ“スカル&ボーンズ”よりはだいぶんましに思えますが・・・。
以前にも何かで(モーツァルトのことを調べていたときでした)“フリーメイソン”という秘密結社の存在を知って
「(そういう秘密結社が存在しているという事実が)怖いなぁ」と思っていました。
フリーメイソンはまだ“スカル&ボーンズ”よりはだいぶんましに思えますが・・・。
いずれにせよ、この映画は、冗長ではあったものの、
ある意味、興味深い示唆をいくつか与えてくれたように思います。
いくつかありますが、そのうちの一つで印象的だったものが、こちらです。
元KGB諜報員が現れ、エドワードが信じていたことと違うことを言うので、
薬物で真実を吐かせようとしたときに放った言葉。
「ソ連が大国であるという神話は、アメリカ合衆国が自国を正当化するために使っているにすぎない。」
「実際のところ、ソ連はそんな生産力もないくらい疲弊しているが、アメリカが自国の軍需産業を活発化させるために、その神話は真実として存在し続ける。」といった旨の発言。
(ちなみにエドワードは、この情報が得たくて薬物を飲ませたのではなく、他の些細な情報を得るためです。)
それにしても、この元KGB諜報員を拷問するときの映像は、怖すぎてまともに見れませんでした。
元KGB諜報員が現れ、エドワードが信じていたことと違うことを言うので、
薬物で真実を吐かせようとしたときに放った言葉。
「ソ連が大国であるという神話は、アメリカ合衆国が自国を正当化するために使っているにすぎない。」
「実際のところ、ソ連はそんな生産力もないくらい疲弊しているが、アメリカが自国の軍需産業を活発化させるために、その神話は真実として存在し続ける。」といった旨の発言。
(ちなみにエドワードは、この情報が得たくて薬物を飲ませたのではなく、他の些細な情報を得るためです。)
それにしても、この元KGB諜報員を拷問するときの映像は、怖すぎてまともに見れませんでした。
映画全体を通してわかったことは、CIAという組織は、私から見ると一種テロ集団にも思えるのですが、
一方で、それを構成している諜報員達は、自分の命をもCIAという国家組織に捧げた、
サラリーマン以上の単なる「組織の歯車」に過ぎない、ということです。彼らには何のプライバシーもなく、
その行動によっては、簡単に国家に(あるいは敵国に)殺される危うい立場にあるということです。
一方で、それを構成している諜報員達は、自分の命をもCIAという国家組織に捧げた、
サラリーマン以上の単なる「組織の歯車」に過ぎない、ということです。彼らには何のプライバシーもなく、
その行動によっては、簡単に国家に(あるいは敵国に)殺される危うい立場にあるということです。
これを観た後、ただただ、私は平凡な一市民に過ぎなくてよかった・・・と思いました。
普通の家族、普通の生活。そして、むやみに平穏が脅かされないということ。
それこそが、かけがえのない幸せなのかもしれませんね・・・。
普通の家族、普通の生活。そして、むやみに平穏が脅かされないということ。
それこそが、かけがえのない幸せなのかもしれませんね・・・。
最後にアンジェリーナ・ジョリーについて。
彼女、ユニークなので、私は好きなのですが、映画で観るとなぜか妖怪みたいに見えてきます。
それに彼女の演技ってちょっと濃くて、若干わざとらしく見えませんか?
以前、アンジェリーナ・ジョリーが、妖怪の母役をやっていた映画“ベオウルフ”を観てるように感じてしまいました。面白いからいいですけど(笑)。
彼女、ユニークなので、私は好きなのですが、映画で観るとなぜか妖怪みたいに見えてきます。
それに彼女の演技ってちょっと濃くて、若干わざとらしく見えませんか?
以前、アンジェリーナ・ジョリーが、妖怪の母役をやっていた映画“ベオウルフ”を観てるように感じてしまいました。面白いからいいですけど(笑)。