リフレッシュの時間

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“モーターサイクル・ダイアリーズ”

ゲバラつながりでモーターサイクル・ダイアリーズをご紹介します。

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モーターサイクル・ダイアリーズ” 2003年 イギリス・アメリカ等 製作 2005年アカデミー賞歌曲賞受賞
監督:ウォルター・サレス
製作総指揮:ロバート・レッドフォード
脚本:ホセ・リベーラ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナルロドリゴ・デ・ラ・セルナ、ミア・マエストロ

この映画は、青年ゲバラ南米大陸冒険旅行の物語です。
ゲバラが革命家となるきっかけになった旅行で、
旅を通して、なぜゲバラが革命家を志すこととなったのかを知ることができます。

共に旅をしたのは、アルベルト・グラナード
この映画の最後にほんの少しだけ本人が登場しています。

旅を始めた当時、ゲバラはまだ23歳。大学を卒業する前です。
本でしか知らなかった南米大陸を、自分の足で歩き自分の目で見たということです。

ゲバラとアルベルトが見たものとは・・・

おおよそ想像がつくと思われるかもしれませんが、
もしこの映画をご覧になっていない方がいらっしゃったら一度ごらんください。
口で説明するよりもずっと、この映画はうまく表現しています。
ゲバラが見たもの、感じたことを、ゲバラの口から話させるのではなく、
そして、その現状を映像を使って視覚で訴え続けるのでもなく、私にはうまく表現できませんが、
ただ「伝わって」くるのです。ゲバラが感じたことを。また、ゲバラの感じている姿を。

また、この映画、南米大陸の広大な自然の風景を観ることもできて楽しめます。


ゲバラは医者でしたが、南米大陸を旅するなかで、多くの人を診察しています。
医者は病気の人を救うことができます。それだけでも十分素晴らしいことなのですが、
だからと言って医者はすべての人を救うことができるわけではないのです。
病気でない人、怪我をしていない人を(貧困や不合理から)救う術は持ち合わせていないのです。

チュキカマタ銅山でのゲバラの行動、胸を打たれます。
クスコに昔から住み続けている先住民の悲しい現実、考えさせられます。
マチュピチュの遺跡で「革命を起こすぞ」というアルベルトに、「銃なしで?そんなの無理だ」と即答するゲバラ

この映画はいろんな意味で現実社会を考えさせられますし、また自分の人生についても考えさせられます。

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初めてこの映画を観たとき、私はまだ大学生で、このゲバラとアルベルトの冒険旅行にワクワクして、それでこの映画が大好きでした。私自身も冒険が好きだし、こんなふうに自分も旅をしてみたいと思っていました。

そして、何度も観るうちに、
この冒険旅行を通して変わっていったゲバラ、そしてこの旅行後にゲバラが取った行動、そのゲバラの活動を思うと、ゲバラの人生のなかでのこの冒険旅行の重みがより深く理解できて、いっそう感動するようになりました。

常に人々のために考え、人々のために活動していったゲバラ・・・。

その点、自分はまだ何も社会に貢献していなくて、「これではいけない」と強く思います。
今はまだ若造でなんにもできなくても仕方がないのかもしれないけど、
いずれは、社会的弱者の立場にある人々のために何か力になれることをしたい、と思います。
まさか、ゲバラみたいに革命を起こすとか、政治家になろうなどとは一切思いませんけど、
そういうものではなく、自分にできる「何か」を探したいと思ってます。


補足ですが、映画の最後に、
“1967年、ゲバラは、CIAの工作によって射殺された。”とありました。

いろんな意味で考えさせられる映画です。。