リフレッシュの時間

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モーツァルト レクイエム

このところずっと惚れこんでいる、モーツァルトのレクイエムをご紹介します。

このレクイエム、何回聴いても味わい深くて、なかなか簡単には記事にできないのですが、
現時点での私のこの曲を聴いているメモという意味で、ここに書き残しておきます。

レクイエム(1960)アダージョとフーガイメージ 1
2007年7月11日発売

演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
作曲: ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト

ソプラノ:ヴィルマ・リップ アルト:ヒルデ・レッセル=マイダン
テノールアントン・デルモータ バス:ヴァルター・ベリー

レクイエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー版)
01. I.入祭唱 レクイエム
02. II.キリエ
03. III.セクエンツィア 怒りの日
04. III.セクエンツィア 妙なるラッパの
05. III.セクエンツィア みいつの大王
06. III.セクエンツィア 憶えたまえ
07. III.セクエンツィア 呪われた者
08. III.セクエンツィア 涙の日
09. IV.奉献唱 主イエス・キリスト
10. IV.奉献唱 犠牲と祈りを
11. V.サンクトゥス
12. VI.ベネディクトゥス
13. VII.アニュス・デイ
14. VIII.聖体拝領唱 永遠の光で

15. アダージョとフーガ ハ短調 K.546(オーケストラ版)

注意:ジュスマイヤーというのは作曲家で、モーツァルトの弟子です。このレクイエムは、モーツァルトの最後の作品で、未完のままモーツァルトが死んだために、ジュスマイヤーが補筆して完成させたそうです。

モーツァルトのレクイエムについて、色々調べて、
カラヤンが指揮した中で、最も「素晴らしい」という声の多かった1960年に演奏された作品のCDをゲットしました。

以下、私が個人的に、特に好きだと思っている曲について記しておきます。

3番「怒りの日
この曲の勢いと雰囲気すごく好きです!
これから何か大変なことが始まる(起こる)というみなぎるパワーのようなものを感じます。

7番「呪われた者」
男声ベースと楽器の低音域パートが、低く不吉に轟きながら、その合間合間をソプラノの合唱などの高音域パートが微かにささやいているようで、美しいです。

8番「涙の日
この曲、すっごく(!!!!!)好きです。
静かな悲しみの歌です。静かに涙を流しながらも心の中には言葉にしつくせない深い深い悲しみがある。
本当に神々しくさえ感じられて、好きです。最後に「アーメン」と荘厳な雰囲気で締めくくられます。

9番「主イエス・キリスト
女声も男声も力強く同じメロディを掛け合いで繰り返して歌っていて、勢いがあり勇ましい雰囲気です。
歌詞は、イエス・キリストに「すべての信仰を持つ死者の魂を救ってください」と願っている歌詞なので、
その思いが大変強いことを表しているのでしょうか。

14番「永遠の光で」
この曲も好きです。前向きなひたむきな祈りのようなものを感じます。
ヘンデルメサイヤにも同じような構成の曲があったと思います。


15番「アダージョとフーガ
これは、レクイエムの曲とは違いますが、私がレクイエムに出会ったのはこの曲のおかげです。
以前ご紹介した「アダージョカラヤンⅡ」にこの曲があり、この曲に惚れこんで、
関連の音楽を探し回っているところ、モーツァルトのレクイエムに出会いました。

非常に暗く悲壮感が漂っている曲で、途中から曲調が一変するのですが、
その一変した調子の中、曲の後半 最後にかかるバイオリンのメロディがとっても美しいです!!
そのメロディには狂気のようなものさえ感じます。(私は頭は狂ってませんが)その狂気と正気のギリギリのラインが、触れることのできない、触れてはいけない美しさがあるように感じられて、怖いものみたさのような感じで
引き寄せられ、思わず聴き惚れてしまいます。


レクイエムは、モーツァルトが、追い詰められながら、死に向かいながら作曲していた作品です。
だからなのか、全体的に悲愴感が漂っていて、闇のような得体の知れない真っ黒いものから一心に救いを求めているような、そんな作品に感じます。
その分、作品の中盤にある「涙の日」が非常に清らかな美しいものに感じられて、
その曲の最後の「アーメン」という言葉がみずみずしく心に残ります。

モーツァルトのレクイエム、すごいです。