リフレッシュの時間

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“イルリヒタ(Irrlichter)” グスタフ・クリムト

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“イルリヒタ(Irrlichter)” 1903年 グスタフ・クリムト


先日訪れた青山ユニマット美術館で特別公開されていました。

この絵の横に掲示されていた「解説」には、
女性の永遠性とか生と死とか、そんなことが書かれていましたが、
正直なところ、私は「解説」は参考程度にしか読んでいません。

この絵を、何の先入観も入れずに、心をまっさらにして、ただ“見て”みてください。

曲線が美しいですよね。
それから、一人ひとりの女性の表情も。
(にらんでいる表情や、怒ってる顔があって若干怖いですが、
 一番下にある、ふとした表情の女性の顔がキレイです。)

そして、ところどころに置いてある白い絵の具・・・!!
光が散りばめられているようです。“輝き”なのかなぁ。

油絵なのに、クレヨンで描いたようなタッチもいいですよね。

ちなみに、“イルリヒタ”とは、「神秘の炎」という意味で、
日本語では「鬼火」「狐火」のようなものですが、その言葉ともちょっと違うようです。


クリムトは“女”が好きだったので、女性の絵ばかり描いています。

クリムト”という映画(ジョン・マルコヴィッチクリムトを演じている)も観たことがありますが、
女好きの変態タイプだった覚えがあります。。
でも、生涯にわたって「友人」(?)だった女性が居ました。
エミーリエ・フレーゲです。
彼女は、クリムトパトロンとして、クリムトを支え続けました。
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“エミーリエ・フレーゲの肖像” 1902年 グスタフ・クリムト


(この写真、下のほうに横に線が入っていてごめんなさい。 自分の手帳に入れているものを撮ったためです。)

この女性がエミーリエです。私は、この絵が大好きです。
堂々としっかり自分の足で立っていて、凛とした強さが伝わってきます。

エミーリエは、女好きのクリムトを、結婚もせずに支え続けました。
先に紹介した“クリムト”の映画でも、この様子は描かれています。
それなのに、こんなに堂々としているところが、かっこよくもあり、私には大変美しく見えます。

素敵だなぁ。

クリムトは、女ばっかり描いていますが、繊細で本当に美しい線や雰囲気を描くので好きです。

また何かあったら他の作品も紹介しますね。