リフレッシュの時間

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“エミリー・ローズ”

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(↑この絵だけで、色々な場面を思い出して、怖いです・・・。)

原題:THE EXORCISM OF EMILY ROSE  製作年度:2005年 製作国:アメリカ 上映時間:120分
監督:スコット・デリクソン  脚本:ポール・ハリス・ボードマン、スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニートム・ウィルキンソンジェニファー・カーペンターキャンベル・スコット
    コルム・フィオール、ジョシュア・クローズ、ケン・ウェルシュ、ダンカン・フレイザー

好きな女優ローラ・リニーが、敏腕弁護士役を演じているというので、借りてきました。

この作品は、ホラーではなく法廷ものです。とは言え、夜中に一人で観るもんではありませんね。怖かったわー!!特に私は目に見えないものを信じるタイプなので・・・。(普段からホラーは絶対借りません。)

みなさんは、神とか悪魔とかそういう“目に見えない存在”を信じますか?
この映画は、そういう“目に見えないもの”について裁判で争われた内容の作品と言っても過言ではありません。
こういう事柄が裁判で争われる自体が非常に珍しく考えられません。ところが、これは実話を基にしています。

この作品中、裁判で争われた、エミリー・ローズの事件、非常に興味深い現象です。
この事件について簡単に説明すると、
エミリー・ローズという19歳の女性が、度重なる異常現象を経験した結果、変死した。
医学的見地によると、精神障害のため、自傷行為を行い、幻聴・幻覚を発症し、その上拒食症の果てに死んだ。
宗教的見地によると、エミリーの体に悪魔が取り憑いたことにより、悪魔が空腹なエミリーに食べることを許さず、結果、餓死した。
この事件で検事に訴えられているのは、ムーア神父。エミリーの希望で、悪魔祓いをしたその地区の司教の神父です。
過失致死罪で検事に立件されています。

イメージ 2その神父の弁護をするのが、ローラ・リニー演じる弁護士エリンです。
ローラ・リニー、いつものメイクと全然違ってたので雰囲気がいつもと違っていました。
いつもの素敵な笑顔も一回ほどしか見られず残念ですが、そもそもホラーですものね、当たり前ですが厳しい顔つきが多かったです。
ムーア神父役のトム・ウィルキンソン、見たことあるなと思っていたら“理想の女性(りそうのひと)”に出ていました。

話がそれましたが、このエミリー・ローズ事件について、みなさんはどう思われますか?
この作品は、本当に自分が陪審員になって、または、傍聴席で聞いているような感覚で見れる作品です。

日本は陪審員制度を取っていませんが(2009年5月から裁判員制度という陪審員制度をかじったようなものを刑事事件に導入しますが)、この作品を観ていて、陪審員制度という裁判制度も悪くないな、と思いました。

というのは、このような事件の場合、個人的には、物事の“真相”や“真実”というのは、必ずしも客観的に事実と思われる(=証明された)事象のみでは語れないと思うからです。
つまり、証拠として成り立たない超常現象・異常現象などの不可解な事象は、医学的見地(≒物理的見地)では説明できないのだから、それについての判断は人(≒精神的・主観的見地)に委ねるのが妥当だと思うからです。

この考えは、あくまで“目に見えないものの存在”を信じる私の意見です。
“目に見えないものの存在”を一切受け入れない物理的考え方の持ち主は、「あほちゃうか?」で終了でしょう。そもそも、“悪魔”という言葉が出てきた時点でゲンナリして、この作品を観るのをやめてしまう人もいるかもしれません。

本当に“悪魔”が存在するのか、エミリーの体には“悪魔”が取り憑いていたのか。
そんなことは誰にもわかりませんが、この作品は興味深かったです。
普段忘れている疑問を思い出させてくれたと言う意味でも、観て良かったです。

【追伸】
みなさんは、“見えないものの存在”、信じますか??
私は、金縛りについては自分も体験したことがあるものの医学的な説明を信じているのですが、
それ以外に不可解な現象を経験したことがあるので、やっぱり“見えないものの存在”は信じています。

やっぱり、自分の頭で理解できない現象は、理解できないゆえに怖いですね!
あーーー怖い・・・!!!!!!!!