リフレッシュの時間

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“ヘンダーソン夫人の贈り物”

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原題:MRS. HENDERSON PRESENTS  製作年度:2005年 製作国:イギリス 上映時間:103分
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジュディ・デンチボブ・ホスキンス、ウィル・ヤング、クリストファー・ゲストケリー・ライリー
   セルマ・バーロウ、アンナ・ブリュースター、ロザリンド・ハルステッド、サラ・ソルマーニ、

この作品、1930年代のイギリスが舞台の映画です。

ジュディ・デンチは主人公のヘンダーソン夫人を演じています。
他に、ボブ・ホスキンスというよくコメディ系の映画で見かけるイギリス俳優も出ています。



【あらすじ】 実話です。
第一次世界大戦で息子を亡くしさらには夫も亡くした富裕な未亡人ヘンダーソン夫人。
お金はあるが退屈な毎日を変えるために、破天荒にもウィンドミル劇場という劇場を購入し、
イギリスではタブーであったヌードのミュージカルにも挑戦するという実話を元にした映画です。



【感想】
ヌードだからっていやらしい作品ではありません。
その当時、ヌードをショーにするのは検閲が厳しくご法度だったため、美術の絵画のように静止しているという条件で許可されたため、いわゆるストリップ劇場とは程遠く、普通のミュージカルの中に、静止したヌードの女性が登場する程度です。

作品のところどころに映るミュージカルも本格的に演出されていて、そのミュージカルの主演の女優と男優はとても歌がうまいです。
特に男性の俳優(ウィル・ヤングという俳優)は、声が通っていて、非常にのびのび歌っていて心地よいです。

作品の中で、ピカデリー・サークルがたびたび登場するのですが、今も昔も、ロンドンの中心はピカデリー・サークルなのだなぁと感じ、かつて自分がロンドンに旅行に行ったことを思い出しました。

ジュディ・デンチは、わがままでお金に不自由しない世間知らずな70歳のおばあさんを見事に演じています。ジュディ・デンチの、何か仕出かすときのワクワクしたような輝く目、観ているこっちまで同じような気持ちになるので、大好きです。普段は意地悪ばあさんみたいな目をしているんですけどね。

DVDをレンタルして観たのですが、本編以外に特典の映像があって、そこで共演したボブ・ホスキンスが、ジュディ・デンチのすごさを語っていました。観客の私達から見てもジュディ・デンチの演技はすごいなぁと感心しますが、共演者にとっても素晴らしいと感じさせるものなんですね。
ボブはジュディのことを、「堂々としている」「仕事で何かを共同で創るときは、微妙な演技で競おうとする」
「僕を追い詰めてそれを演技に活かす」と言っていましたよ。

しかし、ストーリー自体は、残念ながら、私にはいまいち感動できませんでした。
ミュージカルは素敵なんですが、通しで演じられたミュージカルはなかった(部分的のみ)ですし、
途中、反戦のような場面もあるのですが、本当に一時のことで、そのメッセージが強いわけでもないですし、
劇場運営は支配人にすべて任せているため、ヘンダーソン夫人が劇場のために奔走しているわけでもなく、
ただ、ヘンダーソン夫人の劇場への思いは伝わってはくるというくらいで・・・。
(冷ややかな意見ですみません。)
また、別のときにもう一度観れば、感じ方も変わるかもしれません。。

でも、ジュディ・デンチを観れたのはよかったです★
ラヴェンダーの咲く庭で”のほうが、ストーリーも雰囲気も好きだなぁ♪