リフレッシュの時間

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“スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師”

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ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督の“スウィーニー・トッド”を観た。

DVDのジャケットは、全体的に黒を基調とした色使いで、シザーハンズのような雰囲気だったから、
シザーハンズのような、悲しくも心温まる内容を期待してしまった。

でも、この作品は、根っから暗くてどこにも希望が見出せない暗いだけの話に感じた。
復讐に始まり復讐に終わる作品。作品の90%が復讐のみを描いた復讐劇です。

大量殺人の映画で、全体的に暗い背景の映画なのに、血だけは赤黒く鮮明に映してて、気味悪かった。

舞台は、19世紀のロンドン。
19世紀のロンドンって、前に映画で観た“オリバー・ツイスト”も、同じ時代やと思うけど、
めちゃくちゃ暗いねんな。
産業革命後で、とにかく子供たちが強制労働とか酷い扱いを受けている時代。
不合理なことばかりで構成されてる時代みたい。

シザーハンズ”“エド・ウッド”“ビッグフィッシュ”“チャーリーとチョコレート工場”・・・
ティム・バートン監督って、暗さや悲しみの中にも、夢とか希望とかそういうのを描いていると思ってたけど、
ここまで夢も希望も見出せない作品は初めて見たわ。

調べたら、どうやらこの“スウィーニー・トッド”という作品は、
すでにブロードウェイで上演されてた作品やったんやね。
確かにミュージカルでした。
ジョニー・デップがミュージカルで歌ってるの初めて見たよ。
最初から最後まで、復讐の歌を歌ってたわ。

まあ、作品中、一応、若い青年とスウィーニー・トッドの娘が恋に落ちるというシーンもあったけど、
かなり短く、あまり印象に残らなかったわ。

それより、パイ屋を経営する女性が、
「最近肉が高すぎるから、○○のパイのお店は猫の肉をパイにしている。うちは、人間の肉にしよう。」
とか言って、ほんまに、トッドが毎日人を殺して、その肉をパイにして、
それを知らない客がたくさん食べて、店が大繁盛。とかいう悪趣味な場面が印象的だった。
人間の肉をひき肉にする大型機械まで作られてるしね。恐ろしいわ!!!

そう、基本的に、どこをとっても悪趣味に見えたんやわ。


以上、私には、どこがいいんかよくわからない映画でした。
みなさまにお勧めしません。。後味がすごく悪いから。。。