リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

『運命の女』

見た映画を順番に書き留めておきます。
まずこの映画。邦題はおかしいです。こんな女は「運命の女」じゃない、という映画です。
 
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原題:UNFAITHFUL  製作年度:2002年 製作国:アメリカ 上映時間:124分
監督:エイドリアン・ライン
出演:ダイアン・レインリチャード・ギアオリヴィエ・マルティネス、エリック・パー・サリヴァン、チャド・ロウ
 
酷い話でした。会社経営者の夫を持ち裕福な生活を送る妻が、軽い気持ちで浮気をし、次第にのめり込む話です。今こう書いていて同じような設定を他の映画でも見たと思い出しました。イギリス映画の『孤独な嘘』でした。
裕福な暮らしをする主婦が夫の目を盗んで浮気をするというのは、映画の外でも案外多いことなんでしょうか。
 
とにかく、この妻(ダイアン・レイン)は最低でした。かわいい9歳の息子を持ち、夫はリチャード・ギアの演じる社長。夫は優しく、いつも妻を愛しており、夫婦仲は良い。絵に描いたような幸せな生活なのに、あるとき道端で転んで、その手当をしてくれたフランス人の男性ポール(オリヴィエ・マルティネス)の誘いに応じて、彼の家に通うようになります。
 
こうして、進んではいけない道へ進んで行ってしまったわけですねぇ。妻とポールの情熱はエスカレートしていき、公衆の面前でも隠すことなく振舞ってしまう。妻を信じて疑わない夫も、彼女の不審な行動に疑問を抱きながら、そのうち妻が恋人と歩いているのを目撃した職場の部下から妻の浮気を教えられ、探偵を雇って、妻の通うポールの家を突き止める。
 
そして事件が起こる、という話です。
 
こんな事件、起こるべくして起こったようなもんです。すべては妻が悪いわ。それなのにこの妻ときたら、夫の行為を責めているし、どうしようもない妻だと思います。自分がいかに馬鹿か分かってはいるのかもしれないけど、自分の感情をコントロールできなかったんかなぁ。
 
あとに残るのは、絶望感、空しさ・・・。しかたがないよねぇ、自分が招いたことなんだし。
子どもはどうするんでしょう。一番かわいそうなのは子どもです。
 
この映画は、妻の浮気を巡る夫婦の感情を描き、その先に子どもへの愛情を描いています。
後味の悪い映画でした。妻が憎くて仕方なかったわ。妻を誘惑したフランス男は単なる馬鹿にしか見えませんでした。長い人生、いろんな経験をすることがあるのだろうけど、この妻の気持ちが分かる時が来るのかなぁ。幸せで満たされてはいるけど、馬鹿なフランス男に誘われるがまま危ない道に進んでしまおうという気持ち。
分かる時が来たら嫌ですね・・・。