リフレッシュの時間

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『小説家を見つけたら』

ガス・ヴァン・サント監督の作品です。ニューヨークのブロンクスに住む貧しい青年が小説家に出会う話です。
 
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原題:FINDING FORRESTER  製作年度:2000年 製作国:アメリカ 上映時間:136分
監督:ガス・ヴァン・サント  脚本:マイク・リッチ 
出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーレイ・エイブラハムアンナ・パキン
    バスタ・ライムズ、マイケル・ピット、マイケル・ヌーリー、リル・ゼーン、マット・デイモン
 
【あらすじ】  ネタばれなし
ニューヨーク・ブロンクスの公立高校に通うジャマールはバスケが大好きな青年。母子家庭で決して豊かではないが、毎日友達とバスケをして楽しく生活している。バスケ仲間には隠しているが、家ではたくさんの小説を読み、自身でも手帳に言葉を記している。
 
ジャマールは、ある日、バスケ仲間で噂の人物、いつも窓から双眼鏡で何かを見ている不思議なじいさん、ミスターウィンドウの家に忍び込むことになった。友達が見守る中、窓から忍び込み、その部屋で大量の本などを目にするが、そのじいさんと遭遇。慌てたジャマールは、手帳が入ったリュックを置いたまま家を飛び出した。
 
数日後、ジャマールが歩いていると自分の足元にリュックが窓から放り投げられた。中の手帳を確認すると、自分の記していたメモにたくさんの赤入れがされていた。ジャマールは、ミスターウィンドウの元へ行き、もっと自分が書いたものを見てほしいとお願いする・・・。
 


【感想】
ブロンクスという貧しい地区出身の高校生と、世間から身をひそめた小説家との心の交流の話でした。
 
いい話なのですが、正直なところ、ありがちな展開・内容に感じられて、あまり感動できませんでした。
ジャマールと小説家とのやりとり、話の流れなどがサラリとしていて、なにかスパイスがほしい感じでした。
最近、年を取ったのかなぁ・・・こういうヒューマンドラマに純粋に感動できなくなったんだろうか。
 
なにはともあれ、ブロンクスの青年らの日常生活が垣間見えたのは興味深かったです。
彼らは、貧しいがゆえにお金がなく、才能も埋もれがち。何かのチャンスがあって才能を伸ばす環境に身を置けたとしても、出身地区だけでその才能が本物かどうか疑われ、あらぬ濡れ衣を着せられる・・・。
 
アメリカン・ドリームという言葉があるくらいなのに、そのドリームを実現するためには大変な障害が多くあることを感じました。しかし、日本と決定的に違うのは、アメリカは、才能あるものの発掘に余念がないということです。
ジャマールは、有名私立進学校から学費免除で入学を招待されていました。
日本もこういう制度を取り入れた方がいいと思います。
 
話がそれましたが、決して後味が悪い映画ではなかったです。
ガス・ヴァン・サント監督のこれと同じジャンルの映画なら『グッド・ウィル・ハンティング』の方が好きです。